tokyo-pull up-barの日記

フランスでの生活で気づいたことを書いていくブログです。

日本は本当に災害・天候のニュースが多い。これを普通だと思わないほうがよい。

こちらから日本のテレビのニュースくらいは見ている。

記録的な大雨に伴う災害のニュースには本当に心が痛む。熱中症などで亡くなる方のニュースも絶えない。

日本のニュースは、フランスに比べて、天候、災害に関するものが本当に多い。復興のニュースを見ると、災害から何度も立ち上がってきた日本人のDNA的な強さを感じるとともに、こうした事態があまりに増えていることに対して、事前に日本人がもっとアクションを起こしていくフェーズになっている気がする。

様々な環境規制関連は、欧州が主導権をとって進めているものが多くて、日本の産業界は後追いで、規制対応を進めている気がするが、本当は、環境・天候の変化で、一番被害を受けているのは、今や海に囲まれている日本なのではないか。

そういった意味で、日本は復興の部分だけではなく、未然に防ぐという意味で、環境問題の文化で、世界をリードしていくような立場になるべきなのかもしれないと思った。

自分のビジネスの分野でも、将来を左右するのは、環境問題と、各国の貿易政策になりそう。あまりにグローバルな問題で、ビジネスマンとして向き合いにくかったテーマが、急に身近に迫ってきた感覚を覚える。

こういうのが時代の変わり目というやつなんだろうか。これまで通りのことをしていたら、本当に生き残れない時代になったんだなと感じる。

 

メンタルは日本人の方が上

メンタル面で整っているのは、フランス人はじめ欧州人よりも日本人だと思う。

職場を見ていると、外国人の方がメンタルが強いというのは、これまで自分がスポーツとかを見て得ていた幻想かなと思う。

確かに堂々としているというか物事に対して多少鈍感。その辺りを自分は外国人のメンタルの強さと思っていたかも知れない。

ただ、何も気づいていない状態から、自分の予期しない状態になっていることに気づいたとき、また複数の処理を同時に行う必要が生じたとき、明らかに行動や表情に変化が出る。人によるけど、色々見てると日本人の方が冷静だなと。

何を言いたいかというと、今夜のベルギー戦、日本は、相手よりも強いメンタルと広いキャパシティで勝利してほしい!と。

こちらでサッカーの話をしていると日本のことを理解している人なんていない。少し名前を知ってるくらいで。国民性も知るはずもなく、おそらく日本人のメンタルの強さなんて知らないでしょう。チャンスだー。

W杯から日本人を考えてみる。

ワールドカップに出ている選手を見ていると、普段は欧州でプレーしている選手が多いけど、国代表となると、結局どの国も「らしさ」が出る。「らしさ」を活かして戦略を練って、それで勝負している。「この国の戦い方が理想だからそれコピーで行きましょう」とはならない。やっぱり本当に戦う時には、これまで経験して学んできたことに加えて、自分のオリジナルというのがかなり重要な要素になってくるんだなと感じた。

 

日本企業は、海外に出て色々学びまくってきた。自分たちから遠い海外に、何か次の正解があるような気がして、持ち前の勉強熱心さで学びまくってきた。でも、それだけでは勝てないのではないか。自分たちがどういう人間で、文化なのか、それをしっかり混ぜ込んで進んでいかないと勝てない。持ち帰った時に失敗する。

 

外で学んでは戻る。戻っては出る。出たら自分たちを混ぜ込んだものを外で出す。出したらそれに対する反応を学ぶ。陸続きであれば外国との間でこれを繰り返すことが容易だったのかもしれない。でも中々難しかった。逆に言えば、日本は独特の育ち方をしてきた訳だろうから、まだまだ混ざりきれてなくて、自分を出して海外と混ざり合った時に一番物事を面白く出来るのは実は日本人なのかもしれない。とか思った。

 

フランス人の想像を超えてくる緩急。でも日本人はもっとできる。

ちょっとしたことだけど、日常生活でフランス人の行動に、想像を超えてくるなと思わされることが結構ある。
朝、出社した時。皆、曜日によって、繁閑によって、かなり緩急をつけてくる。自分は日本人らしく、出社時間にブレが少ない。自分が少し遅くなったなと思ったときに、誰も来てない。
ランチの時。少し長めに、例えば90分くらい、ランチを取ってしまったな、と思った時、誰も戻ってきてやしない。
日本に働き方改革が必要だなといつも思うのはこういう瞬間。
長時間、いつも同じように働いていると自分たちがしんどいから新しい働き方を。というのはもちろんだけど、効率で負けてはいけない。
日本人としたら、少し働き方を緩めたとしても圧倒的に勝ってないといけない。
緩急の「急」の部分はどうか?日本人の方が急ぎながらもしっかり仕事が出来るし、キャパは広いし、冷静さがあると思う。勝てる点が多いと思う。先日書いたように、とにかく仕事をこなしながらキャパを広げてきた日本人のDNA的な強みがここにあるかなと。
国際的に競争に勝つには自分たちの強みを見つけて伸ばしたい。真面目さ、緻密さ、粘り強さ。粘り強さが、強く出過ぎているかな。そこを強調してると長い時間働くことになる。
真面目で緻密だから仕事が正しいレベルで早く終わるはず。フランス人が早く仕事を終わらせた結果?後で苦労してる。損もしてる。日本人には改善すればかなりうまく改革出来る余地があるのだと思う。

キャパはフランス人より日本人の方が大きいと思う。けど。

多くのフランス人はキャパがすぐ一杯になる。忙しそうにしているが、日本人から見ると、もっとこなせるだろうと思うことがある。

 

一方で、日本人はどうか。キャパ限界まで仕事をして、その結果広がったキャパの隙間を埋めるように更に仕事をする形だと思う。常に筋トレで限界まで追い込んでいるような、そのような感じ。つらいことすると成果が出ると思っているかのように。

 

日本人は限界まで手を動かすことを求められた結果、頭で考える時間が減った。実はいらないことまで持ち前のキャパでやっている。本来、キャパが広がった分、頭で考える時間を確保するのが良いと思う。そこで新しいことが生まれると思う。手を動かしている時間が仕事をしている時間と考えているので、議論の時間とか人とのコミュニケーションとか、そういった本来何かを生み出すきっかけが減った。いいから手を動かせ、いいからやれ、こんな傾向が続いた結果と思われる事件や不祥事が思い当たる。

 

日本はサボるのも苦手だ。常に走る。か完全に止まる。サボっている時間に何をするかの選択も下手かもしれない。日本人から見て、フランス人が何かサボっているなと思う時間、彼らは誰かとコミュニケーションを取っている。そんな中で仕事の話もするから結局何かにつながりやすい。コミュニケーションの壁の低さはこうした日常会話からくるのかも。多くの日本人サラリーマンは会社から離れた喫茶店で寝ているだろう。もしくは営業車の中で。若いころそうだった。サッカーでもサボっているというかオフザボールの動きが上手い外国人選手が多いのは、そういうことなのかも。サッカーをやっていた時、球を扱う練習しかしなかったなー。そういう生活習慣から色んな動きの違いにつながるのかなー。W杯が開幕なので考えてみた。全般的に日本人って優秀だなと思うことが多いので、その能力を使う方向を調整することで、だいぶ結果は変わると思うな。がんばれ日本!

パリマラソン練習日記11

日曜に18キロ走った。平均キロ5分25秒ペース。

ヒールストライクにしてから走っている時に推進力を感じる。

18キロは自分にとって長い距離だが、脚は全くと言っていいほどダメージがない。

腹直筋の下の方に気持ち良いハリがある。プニプニだったのに。何か覚醒したような存在感が。大臀筋の上部にもハリがある。

前回のフルマラソン時の日記を見たら、「太ももの前部が痛くて途中から走れない」とあった。うーむ、今なら25キロくらい走ってもその痛みは来ない気がするけどな。その走り方はしてない。腹筋がツるのはあるかもしれない。

フォームでこんなに変わるもんなんだな。

フルマラソンを4時間で走るとして、自分のケイデンスは毎分180。43,200回の反復運動ですよ。そう考えると、自分にあったフォームを見つけることがどれだけ大事か分かる。

語学を学んでいる時間

職場の人間と話をしていると、小さい頃は英語圏で育ったなどして英語は標準装備であることが多い。自分の小さな頃は、完全にドメスティックな環境であったため、考えられなかった。

この「語学を学んでいる時間」、子供たちの世代では、より短くしてあげたい。語学はツールといわれるが、より深くコミュニケーションを取るためには必須のツールであり、それこそ社会人になれば、話す人の地位とその内容で多少語学力がなくても相手は、ビジネスのために聞いてくれるかもしれないが、人と人のコミュニケーションに立ち返ったときには、やはりある程度、話せるようでありたい。

変化の大きい時代において、ツールを手に入れるまでの時間は短く、そこから先、ツールを使って、色々なことに出会い、好きなことを見つけて、それを突き進めて行くような生活を送ってもらいたい。