観光地が嫌い。
こちらで暮らすようになって、ちょっとした連休にも旅行に行くことが多くなったので、気がつくようになったのだが、自分は旅行が嫌いらしい。旅行が嫌いというか、いわゆる観光地に行って、有名なものを見て、食して、という類のものがどうも嫌いで、旅行中、気持ちが高ぶらないことが多い。
たぶん、観光地は、休みを過ごすには、色々と「過ぎる」要素が多い気がしている。
情報が多すぎる
人が多すぎる。
値段が高すぎる。
予定を詰め込みすぎる。
この「過ぎる」要素は、普段生活をしている都会で感じているもので、休みには正反対の生活にしたいのだが、家族の意向もあって、結局場所を変えて「過ぎる」生活を送ることになりがちだ。
今回の夏休みでも、結局、いくつか観光地を回って帰ってきた。
帰りの飛行機の窓から見える村々を見ながら思った。こんなに素敵な小さな村や町が沢山あるのに、どうして、わざわざ観光地に行くのだろう。トリップアドバイザーなど、ネット上の情報が充実しているように見えて、実はこれらの情報は、一般旅人の自由を薄めるような、そんな媒体になっていやしないかと。
今回の旅でも、たまたま出会ったフランス人家族と、仲良くなったりして、何だかんだで旅を楽しんではいる。自分の理想の旅は、そんな出会いがもっと強調された、毎日がウルルン滞在記、な旅である。(自分でも久しぶりに、このウルルン滞在記って言葉を使ったな)