tokyo-pull up-barの日記

フランスでの生活で気づいたことを書いていくブログです。

W杯から日本人を考えてみる。

ワールドカップに出ている選手を見ていると、普段は欧州でプレーしている選手が多いけど、国代表となると、結局どの国も「らしさ」が出る。「らしさ」を活かして戦略を練って、それで勝負している。「この国の戦い方が理想だからそれコピーで行きましょう」とはならない。やっぱり本当に戦う時には、これまで経験して学んできたことに加えて、自分のオリジナルというのがかなり重要な要素になってくるんだなと感じた。

 

日本企業は、海外に出て色々学びまくってきた。自分たちから遠い海外に、何か次の正解があるような気がして、持ち前の勉強熱心さで学びまくってきた。でも、それだけでは勝てないのではないか。自分たちがどういう人間で、文化なのか、それをしっかり混ぜ込んで進んでいかないと勝てない。持ち帰った時に失敗する。

 

外で学んでは戻る。戻っては出る。出たら自分たちを混ぜ込んだものを外で出す。出したらそれに対する反応を学ぶ。陸続きであれば外国との間でこれを繰り返すことが容易だったのかもしれない。でも中々難しかった。逆に言えば、日本は独特の育ち方をしてきた訳だろうから、まだまだ混ざりきれてなくて、自分を出して海外と混ざり合った時に一番物事を面白く出来るのは実は日本人なのかもしれない。とか思った。