tokyo-pull up-barの日記

フランスでの生活で気づいたことを書いていくブログです。

日本もいよいよ大きく変わらざるを得ないと思わされるニュース

神戸製鋼のデータ改ざん

三越伊勢丹HDのバブル入社組の大量削減

メガバンクの支店削減、業務削減、人員削減

 

30代そこそこの会社員なら、入社以来10年ほど、ずっと疑問を持ちながらも、会社はまだ安定しているし、成長させてきた先輩たちが言っているんだから間違いがないだろうということで、その気持ちを押し込めてきた類の話が背景にあると思う。

 

例えば、今若手から中堅になろうとしている社員はこんな気持ちで働いてきたのではないか。

 

  • データ改ざんというのは極端な例にしても、働いてみると、社内の常識と世間の常識がずれていると感じていた。会社に入ると、凝り固まった考え方が存在し、それにある程度自分をフィットせざるを得ない。自分の信念に会わないが、先輩たちはよくやっているな。これがモーレツ・昭和・バブルか。

 

  • 学生時代から感じていた世の中の変化のスピードを、会社で働いている間には感じることが出来ない。ただ、仕事以外では、世の中が急速に変わっていくのを感じ取っている。ニュースではそういうけど、会社はまだ大きく変わっていなくてまだ無事だしという気持ちが半分。

 

  • 頑張ってきた先輩たちに敬意を表する一方で、なぜここまで人数が必要なのか分からない。10年弱、上の人たちの顔ぶれが変わっていないが、なぜ新陳代謝が進まないのか。定年延長制度なんて彼らの世代が自分で考え出したものでしょ。

 

  • 年々競争環境が厳しくなるが、社内の環境が変わらないので無理が生じてきて色々ギリギリのところでやっているが、実務から手を離れて久しい上層部には、細かいが重要な部分が理解されていない。

 

  • 昔ながらの、基本的に下は黙ってやれという昭和の風潮では、情報が上がらず、孤立した上層部が増えていくんだろうなと思っていた。だって、説明しても上が分かると思っていないもの。 

 

 同世代でも、行動力のある若者は、こうした違和感を察知してか、日本型の企業ではなく、より前に進むことに力を注げる会社に向かった。

 

こちらでフランス人と仕事をしていると、少なくとも下は黙ってやっておけ、という文化はない。議論をするのが物事を決める前提にある。