tokyo-pull up-barの日記

フランスでの生活で気づいたことを書いていくブログです。

働き方改革に着手するとすれば

物事の決め方を変える必要がある。

過去の経験からすると、日本企業は物事を決めるのが苦手だ。

決める立場の人は意思決定に優れているからその立場になったのではない。その訓練は受けていない。本来一人で決めていいようなものも、決められないから、物事の決定は大きな会議になる。大きな会議に対しては万全を期する必要がある。会議のメンバーは物事を決めるのに非常に多くの情報を要求する。とにかく情報を多く入れて、その中で、ふと正解が出てくると思っているかのようだ。それに応えるべく仕事をすると周囲の負担は膨大だ。

なぜ、決められないのか。その人が、その集団がプロフェッショナルではないからだ。経営のプロでもなければ、多くの場合その事業分野のプロでもないということだ。

その人は悪くない、その人をそこに至らせるまでのキャリア形成がよくない。ゼネラリストを多く養成するような働かせ方をしてきた。若いときのそのキャリアパスは、会社全体を俯瞰するようなプロ経営者を育てるためのゼネラリスト育成ではなくて、どちらかというとコマとしてどこにでもはまり易くなるようなゼネラリスト育成だ。コマとして起用に動いて人は、上に上がってもコマの動き方だ。

決めるのが苦手な会社は働き方で苦労する。働き方改革の進め方を決めるのも苦労する。そして、そのお詫び広告にあったような、昭和な号令的な働き方改革を現場に投げて終わっているのだと思う。