tokyo-pull up-barの日記

フランスでの生活で気づいたことを書いていくブログです。

今こそ喫茶店

ゆっくりものを考えられる場所が少なくて。

考えごとをするときは、最近は決まって、昔ながらの喫茶店に行っています。

ターミナル駅には、スタバやタリーズドトールなど大手チェーン店があふれているけど、どこも混雑しているのと、便利な場所にある店はとくに、隣の方との間隔が狭い。

「もうこれは自分のプライベートゾーンに侵入してきているのでは」と思う間隔のお店もあります。

しかし、昔ながらの喫茶店は違う。

自分が気に入っている喫茶店はこんな感じです。

  • 空間の使い方が贅沢。

言い換えると、すいているということです。空席のほうが圧倒的に多い。となりの人とはひとテーブル間隔をあけて座れる。

この特徴は紙一重です。いつでもすいているわけですから、客の自分としても店の存続が心配になる。でも流行ってほしくない。店のオーナーが他事業で充分に儲けていて、趣味として続けている店であることを期待しながら通っています。帰りにチップくらいは置いて帰りたくなるわけです。

この空間の出し方は、大手では作れないでしょう。

 

  • 他のお客さんが落ち着いている。

お客さんは、静かなおじさまと喋りが止まらないおばさま二人組が多いです。

年を重ねてきたら、若い子の会話の内容には興味がいくし、たまに突っ込みたくなるのですが、おばさまの会話は喫茶店にあったBGMとしてあまり気ならず集中できます。

逆に静かなおじさまがどういう状態の方なのか、というほうが気になります。

しかし、総じて集中できる環境です。

  • 店員さんの目線をほとんど感じない。

この店員さんの余裕度ですね。店を回転させようという気持ちを客に感じさせないその余裕。そのおかげで、こちらはゆっくりとした時間を過ごせるわけです。でも必要な時にはすっと来てくれる。

 

この喫茶店がいつまで存続してくれるか。

店の周りがかなり発展しているんですよね。それが心配。抵抗してください。

 

こうしたゆっくり過ごせる喫茶店。商売にはなりづらいのかもしれないですが、本当に貴重な存在です。