tokyo-pull up-barの日記

フランスでの生活で気づいたことを書いていくブログです。

ゲームチェンジへの対応力

基本的に日本企業には余裕など無く、それは大企業でも一緒。横の敵を見ながら、負けじと従業員を最大限働かせて、競っている間に、世界はすでに他のゲームで勝負をしていたというような気もする。品質データ不正の問題なども、人の目、手が一番だという日本人の職人気質が考えにあって、競争に忙しくて、品質検査の仕方などをITに任せるなどの変革をする余裕がなかったのではないか。

先日のHNKスペシャルの一帯一路の話、クロ現での中国のEVシフトなどを見ると、今後流れが逆行することはないくらい、着実にあらゆる分野でゲームチェンジが進んでいる。

クロ現でアナリストがEV移行は慎重にという意見だったが、これまで、新技術の商品で一度進んだ流れが巻き戻った事例というのは思いつかない。もう進むしかないのだと思う。

しかし、NHKの番組を見ていると、中国企業ってスピード感半端ない。フランス企業も決める時はすぐ決めるので速いけど、それに何というか生きようという力が加わっている感じ。

中国のEVは、自国の環境問題がきっかけで進んでいると思うが、欧州もEUとしてはエリアが広いから、地域差はあれ、影響を受ける国は多い。フィンランドなど欧州でもEV化が進んでいるようだ。

一昔前なら、環境問題というと、時事問題で、ビジネスというよりも、お決まりのCSR対応で駅前のゴミを拾うくらいだったと思うが、こうした、ゲームチェンジになる可能性のある問題を、日本企業がどれだけ真剣に受け止めているかということだと思う。ただの時事問題として受け止めているか、それがビジネスを変える可能性があるのか。フランス人は議論好きだからテーマがあれば話すかもしれないけど、日本人は時事問題として認識するだけで終わらないようにしないと。無駄に忙しいから。島国で隣国が離れているので、地球規模の環境問題とか特に意識弱いのかもしれないという反省。